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阪本健

【阪本健 1973〜 大阪】

 

阪本の作品を初めて観たのは、2015年7月、横浜・赤レンガ倉庫での「陶ISM2015夏の陶芸フェス」でのこと。

百余名の参加作家の中で、おっとこ前でブリのええ、いてまえてな感じの印象の強さは群を抜いておりました。本人もポンポンポーンと実にテンポのいい大阪のニーヤン。エセ東京人としては河内弁のマシンガントークにいささか気圧されたものです。

丹波焼ベースの無骨さは、粗にして野だが卑ではない。賭け事で一点張りするような乾坤一擲感にあふれている。映画にたとえるなら『悪名』シリーズの勝新太郎。酒がまさしく腑に落ちる豪快な作風にて候。

今回はへうげ十作メンバー・伊藤千穂推薦による参戦です。男女刮目の酒盃との遭遇にご期待あれ

 

阪本健

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映画『嘘八百』

http://gaga.ne.jp/uso800/

 

〈略歴〉

1973年、大阪府寝屋川市にて画家・阪本修次の長男として生まれる。なんばデザイナー学院卒業。1993年、丹波焼二代市野信水氏に師事。6年間窯元にて修業。1999年、兵庫県篠山市にて「辰巳窯」として独立。2006年、大阪府堺市に工房を移す。

陶芸展入選多数。関西・関東を中心に出品、個展を開催。ロンドン・ENDOU、香港・WAKAARTISANS、ザ・リッツ・カールトン京都・天麩羅水暉に作品納入。 

2018年公開の映画『嘘八百』にて、佐々木蔵之介が演じる陶芸家・佐輔の手元吹き替え、茶碗などを制作