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かのうたかお

【かのうたかお 1974〜 京都 へうげ十作】

 

『へうげもの』の主人公・古田織部が美濃生まれの京都人であるという事実は、意外と見逃されているように思います。「織部好み」は自由自在で融通無碍、すなわちアーバンでコンテンポラリーに尽きるのであり、それゆえ我々現代人の始祖なのかなと感じる次第です。

「へうげ十作」首魁の一人、かのうたかおは、京焼の窯元に生まれ、アフリカのニジェールで作陶指導を経験するなど、グローバルな活動を続けています。オブジェとうつわを股にかけ、芸術論や技法をおよそ語らず、 黙々と制作を重ねる背中に、クリエイティブな「織部気質」を感じます。『へうげもの』連載中は京都特派員としてずいぶん働いてくれたほか、「かぶき者」の造形モデルともなりました。

3月19日(月)〜31日(土)、大阪・ギャラリー白にて、恒例の個展が開かれまする。近隣のビストロ・イザイでは、かのうの作品でフレンチと日本酒が楽しめる晩餐会も併催。「陶芸」の可能性を求めてやまぬ異形の世界をぜひともご高覧くだされ

 

かのうたかお

https://www.facebook.com/takao.kano.5

大阪・ギャラリー白 かのうたかお展「彼方の記憶/此方の造形」

http://galleryhaku.com

大阪・イザイ

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27071213/